佐野海舟、ハンブルガーSV戦でインターセプトから先制アシスト——マインツが5-0圧勝、堂安律はフランクフルトで今季初スタメン

レビュー担当: 山本拓也
概要

佐野海舟がブンデスリーガ第2節でインターセプトから先制アシスト、マインツがHSVに5-0圧勝。堂安律はフランクフルトで今季初スタメンも1-4逆転負け。

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日本代表MF佐野海舟は2026年9月6日(日本時間7日)、ブンデスリーガ第2節アウェーハンブルガーSV戦でインターセプトから決定的なスルーパスを通し、マインツの先制点をお膳立て。チームは0-5と圧勝し、今季初白星を挙げた。同日のブンデスリーガでは、日本代表MF堂安律がアイントラハト・フランクフルトで今季初のスタメン出場を果たしたが、チームは1-4でアウクスブルクに逆転負けを喫した。

佐野海舟の今季初アシスト——インターセプトがゲームを動かした

ヴォルクスパルクシュタディオン(ハンブルク)。前半19分、スコアレスの膠着(こうちゃく)した状況を打開したのは佐野のプレスだった。BuliNewsの試合レポートによれば、ハンブルガーSVのキャプテン、ニコライ・レンバーグのパスミスを佐野がカット。素早く前を向き、FWシェラルド・ベッカーへ絶妙なスルーパスを通すと、ベッカーは1対1を冷静に流し込んで先制した。

RotoWireは「佐野はアシストを記録しつつ2本のチャンスを創出し、日曜日のハンブルク戦5-0勝利に貢献した。佐野が第19分にシェラルド・ベッカーのゴールをお膳立てし、試合の先制点が生まれた」と報じた。佐野はその後も中盤の底でゲームを支配し、後半43分まで出場。FotMobによる個人評価は8.1(10点満点)と高く、今季のブンデスリーガ2試合で計178分を消化している。

ベンチスタートだった同じ日本人MFの川崎颯太には出番が訪れなかった。マインツは今季初勝利でリーグ順位を10位から5位へと一気に上昇させた。

試合のフルスコアと経過——ベッカーが1得点2アシストの活躍

マインツの圧勝劇を支えたのは、スリナム代表FWシェラルド・ベッカーの1ゴール2アシストだ。先制後の前半41分、ナディム・アミリがビルドアップを担いベッカーが収め、フィリップ・ムウェネが押し込んで2-0。後半48分にはベッカーが右サイドを突破してマイナスのパスを送り込み、フィリップ・ティーツがフロントポストへのランニングで合わせて3点目。ティーツはその後83分にもゴールキーパーのこぼれ球を押し込んで4点目を記録。さらに、元マインツFWのランズフォード・ケーニヒスドルファーが90+1分に5点目を叩き込み、試合を締めた。

得点時間得点者スコアアシスト
90+1分ランズフォード・ケーニヒスドルファー(マインツ)0-5
83分フィリップ・ティーツ(マインツ)0-4
48分フィリップ・ティーツ(マインツ)0-3シェラルド・ベッカー
41分フィリップ・ムウェネ(マインツ)0-2シェラルド・ベッカー
19分シェラルド・ベッカー(マインツ)0-1佐野海舟

ハンブルガーSVのメルリン・ポルツィン監督にとっては、指揮官就任後ホームで喫した最大の敗北となった。試合後の監督コメントをBuliNewsが引用している——「完全に最悪な午後だった(a totally shitty afternoon)。我々のパフォーマンスは許容できるものではなかった」。HSVは開幕2試合を1分1敗の13位で終えたマインツとは対照的に、開幕2連敗でリーグ最下位圏に沈んでいる。

佐野海舟のプロフィールとブンデスリーガでの軌跡

佐野海舟(1999年7月4日生まれ、山口県出身)は、鹿島アントラーズで頭角を現し、2023年夏にドイツ・ブンデスリーガの1.FSVマインツ05へ移籍した日本代表の守備的ミッドフィールダーだ。高い守備強度とインターセプト能力、加えて素早いボール配給を武器に、マインツの中盤の底として不動のポジションを確立している。

2025-26シーズンのブンデスリーガでは2アシストを記録し、FotMobデータによると今季(2026-27)はここまで0ゴール・1アシスト・出場178分・平均レーティング7.83という数字を残している。インターセプト能力の高さはドイツメディアでも評価が高く、「ブンデスリーガで最も信頼できる守備的MFの一人」(Bundesliga.com)と紹介されることも多い。

今回のアシストは、まさに彼の特性が凝縮されたプレーだった——相手のパスミスを高い集中力でかっさらい、素早く攻撃に転じてフィニッシュへ直結させる。マインツの監督ボー・ヘンリクセンは開幕から佐野をスタメン起用し続けており、その信頼は揺るがない。

Japanese midfielder making an interception in Bundesliga match

堂安律、フランクフルトで今季初スタメン——しかし逆転負けの苦い出発

同じ9月6日、コメルツバンク・アレーナ(フランクフルト)でも日本人選手の動向が注目を集めた。アイントラハト・フランクフルトの日本代表MF堂安律が今季初のスタメン出場を果たした。また、DF小杉啓太は2試合連続フル出場と安定したパフォーマンスを続けている。

試合はフランクフルトのFWヨナタン・ブルカルトが前半6分に先制し、好スタートを切ったかに見えた。しかし後半に入るとアウクスブルクが猛反撃。46分にオウンゴール、47分にロビン・フェラウアー、65分にアレクシス・クロード・モーリス、89分にファビアン・リーダーと怒涛の4ゴールを決め、フランクフルトが1-4と逆転負けを喫した。

ゲキサカの報道によると、サウジアラビア移籍破談の報道があった堂安は後半42分に途中交代。フランクフルトは開幕2試合で1分1敗(勝ち点1)となり、順位を8位から13位へ後退させた。フランクフルトの監督マルコ・ロゼは「後半の内容は受け入れがたい。プレスのラインが崩れ、2失点目と3失点目はまったく同じ構造の失点だった」とコメントした(BuliNews報道)。

堂安にとって今季初スタメンは、チームの敗北という形で幕を閉じた。ただし、個人としてはシーズン序盤の難しい時期に起用されたことはポジティブなシグナルであり、次節に向けた巻き返しが期待される。なお、プレミアリーグでも前田大然がイプスウィッチ対マンU戦で73分出場するなど、海外で活躍する日本人選手の動向は今後も注目が続く。

堂安律のキャリアとフランクフルトでの役割

堂安律(1998年6月16日生まれ、兵庫県出身)は、ガンバ大阪でプロキャリアをスタートさせ、PSVアイントホーフェン、アルミニア・ビーレフェルト、フライブルクでのローン移籍を経て、2022年夏にアイントラハト・フランクフルトへ完全移籍した実力派ウインガーだ。右足の正確なシュートと機動力ある1対1の仕掛けを武器に、日本代表でも欠かせない存在として2022年カタールW杯に出場し、スペイン戦でゴールを決めて世界にその名を轟かせた。

フランクフルトでは2025-26シーズンにブンデスリーガで5ゴール5アシストを記録(Bundesliga.comデータ)。しかし2026-27開幕前にはサウジアラビアへの移籍報道が浮上し、チームとの関係性が一時注目を集めた。移籍が破断したことで今季もフランクフルトに残留し、9月6日のアウクスブルク戦で今季初スタメンを飾った。同僚DF小杉啓太(2025-26シーズン途中にフランクフルト加入)も2試合連続の先発フル出場で存在感を示しており、フランクフルトには現在2名の日本人選手が在籍する。

ブンデスリーガ第2節——在独日本人選手の総括

9月6日に行われたブンデスリーガ第2節では、複数の日本人選手がピッチに立った。その中でも明暗がくっきりと分かれた。

  • 佐野海舟(マインツ):スタメン出場(88分)、今季初アシスト記録、チームは5-0大勝・今季初勝利・順位5位へ浮上
  • 堂安律(フランクフルト):今季初スタメン出場(87分まで)、チームは1-4で逆転負け、順位13位へ後退
  • 小杉啓太(フランクフルト):2試合連続フル出場、安定した守備貢献
  • 川崎颯太(マインツ):ベンチ入りも出場機会なし

ブンデスリーガには現在も多くの日本人選手が在籍しており、日本国内のファンにとってはJ1リーグと並んで最も注目度の高いリーグの一つとなっている。今節の結果だけ見れば、佐野の貢献は際立っていた。

次節の展望——マインツは9月12日にフランクフルトと直接対決

注目すべきは、次節(第3節)でこの2チームが直接対決するという点だ。FotMobのスケジュールによると、マインツ vs フランクフルト2026年9月12日に予定されている。佐野とマインツが弾みをつけた一方、堂安・小杉のフランクフルトは開幕から苦しむ中でのダービー的な一戦となる。この試合は日本のサッカーファンにとっても見逃せないカードとなりそうだ。

また、ハンブルガーSVにとっては今季2連敗という苦い出発となった。昨季1部に復帰したばかりのHSVは上位進出を目標に掲げているが、開幕連敗は想定外の状況だ。次節でどのように立て直しを図るかが注目される。

佐野海舟のインターセプトが示すもの——日本人ボランチの進化

今回のプレーを改めて振り返ると、佐野のアシストはただの「ラッキーなインターセプト」ではないことが分かる。ゲキサカの試合後レポートでも指摘されているように、佐野は0-0の緊張した局面で相手のパス交換を読み切り、相手キャプテンのレンバーグのパスコースを消しながらボールを奪取した。これは状況把握と身体の向きの準備が揃って初めてできるプレーであり、単なる反射ではなく認知的なプレー選択の結果だ。

ブンデスリーガにおいて「守備的MF」は、単にボールを奪うだけでなく、奪った後に素早く攻撃につなげる能力が問われる。佐野はその両面で高いレベルを示した。ドイツメディアも「彼がボールを奪うたびにカウンターの起点になる」と評価しており、将来的なさらに大きなクラブへのステップも視野に入り始めている。

一方で堂安も、今季初スタメンで結果としては敗北を喫したものの、監督が彼を起用し続けていることはチームへの信頼の証だ。上田綺世がフェイエノールトからリールへと移籍し欧州での評価を高めているように、ヨーロッパでプレーする日本人選手の層は着実に厚くなっており、佐野と堂安もその核となる一人だ。

まとめと今後の注目点

2026年9月6日のブンデスリーガ第2節では、日本人選手の活躍と苦戦が同時に起きた。佐野海舟はインターセプトからアシストという形で、マインツの5-0大勝を呼び込む最重要プレーを演じた。堂安律はフランクフルトで今季初スタメンを飾ったが、チームは1-4の逆転負けを喫し、苦しいスタートとなった。

今後の注目点は以下のとおりだ:

  • 9月12日のマインツ対フランクフルト——日本人選手4名(佐野・川崎 vs 堂安・小杉)が同じ試合に関わる可能性がある直接対決
  • 堂安とフランクフルトの立て直し——開幕から2試合で勝ち点1という現実をどう打破するか
  • 川崎颯太の出場機会——2節連続ベンチ入りのみだが、今後スタメン奪取なるか
  • 佐野海舟の継続的なアシスト実績——今季を通じて昨季の2アシストを超えられるか

ブンデスリーガにおける日本人選手の戦いは、シーズンが深まるにつれてさらなる熱を帯びることが予想される。

Sources

Photo: RuinDig/Yuki Uchida, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons

📷 画像クレジット — Hero: RuinDig/Yuki Uchida · CC BY 4.0 · Wikimedia Commons
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Kenji Sato, LifeBogger author

Kenji Sato

こんにちは!LifeBogger日本語版のライター、Kenji Satoです。サッカー選手の子供時代と半生を追いかけ、出自や家族、キャリア初期の歩みを調べています。スポットライトが当たるずっと前の物語こそ、その選手を最もよく語ってくれると考えています。

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