ファン・ダイク、オランダ代表会見で記者と激論 W杯総括巡り「まったくのでたらめ」

レビュー担当: 山本拓也
概要

ファン・ダイクが2026年9月23日の記者会見で5バック批判に反論。ドイツ戦を翌日に控えたオランダ代表、会見の一部始終と試合詳細を報告。

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オランダ代表主将のフィルジル・ファン・ダイクは現地時間2026年9月23日水曜、代表合宿地ゼイスト(Zeist)で行われた記者会見で、複数の記者と激しい応酬を繰り広げた。ドイツ代表とのUEFAネーションズリーグ2026-27シーズン開幕戦(9月24日、アムステルダムのヨハン・クライフ・アレナ)を翌日に控えた会見で、ファン・ダイクは今夏のワールドカップにおけるモロッコ戦での敗退を巡る「自分が5バックへの変更を主導した」とする一部報道を「まったくのでたらめ(utter nonsense)」と強く否定した。

この応酬は英メディアMetroや専門メディアCaughtOffsideなど複数の媒体が9月23日付で報じており、オランダ国内でも大きな話題となっている。

直接の答え:何が起きたのか

2026年9月23日水曜午前、オランダ代表の練習拠点ゼイストで行われた定例記者会見で、ファン・ダイクは複数の記者から今夏のワールドカップにおける戦術面の批判について質問を受け、感情的な口調で反論した。特に、モロッコ戦で採用された5バック布陣を自身が主導したとする一部報道について「完全に根拠のない(completely baseless)」主張だと切り捨てた。試合は翌24日、ドイツ代表とのネーションズリーグ開幕戦としてアムステルダムで行われる。

会見での発言の経緯

オランダの専門サイトSportnieuws.nlの報道によれば、会見は当初の予定よりも前倒しで水曜に実施された。ファン・ダイクはまず記者のノア・ファーレ(Noa Vahle)氏からの質問に反応し、その後マールテン・ワイフェルス(Maarten Wijffels)氏、マルティン・クラベンダム(Martijn Krabbendam)氏、そして著名記者ヴァレンティン・ドリーセン(Valentijn Driessen)氏との間でもやり取りが続いた。

Goal.comが伝えたところでは、ファン・ダイクはファーレ氏に対し、まず自身が5バックを提案したという説を「完全にでたらめだ」と述べたという。さらに議論が深まる中で、ファン・ダイクは次のように語った。

「後になって『こうすべきだった』『ああすべきだった』と言うのは簡単だ」

と述べたファン・ダイクは、続けてより踏み込んだ反論を展開した。

「あなたの同僚の一人が、5バックに変更したのは私のアイデアだったと言ったが、それはまったくのでたらめだ。事実として、我々は単純にワールドカップでうまくいかなかった。それが厳然たる事実だ」

ファン・ダイクはさらに、メディア全般への不満というよりも、事実に基づかない報道への苛立ちを強調した。

「私はこれまでメディアに対して何か恨みを持ったことはない。しかし、でたらめな情報が流された時は別だ……我々は良いワールドカップを戦えなかった。それは私だけの責任ではない。サッカーはチームでプレーするものだ。私がワールドカップ後のオランダサッカーを台無しにしたという主張は、まったく根拠がない」

Metroの報道によると、記者側からは「まだメディアの指摘が神経に障っているようだ」という趣旨の投げかけがあり、これがファン・ダイクの反応をさらに強めた一因になったとされる。英紙Liverpool Echoは、この日の会見が今夏のシーズンオフ以降でファン・ダイクにとって初めての本格的な記者対応だったと伝えている。

この場面は現地記者との間で一時的に緊張が高まったものの、最終的にはオランダ代表の広報担当者が間に入り、会見の進行を次の質問へと移した。取材に応じた複数メディアの報道では、この時点でファン・ダイクやオランダ代表監督からの追加コメント、あるいはチームメートからの公式な反応は伝えられていない。

背景:モロッコ戦敗退と5バック批判

今回の騒動の火種となっているのは、2026年ワールドカップでのオランダ代表のモロッコ戦における敗退である。この試合でオランダ代表は守備的な5バックシステムを採用したとされ、その采配判断を巡ってオランダ国内のメディアや評論家の間で議論が続いていた。一部の報道では、この戦術転換をファン・ダイク自身が主導したとする見方が示されていたが、本人は今回の会見でこれを明確に否定した形だ。

ファン・ダイクは、チームの不振を個人の責任に帰する論調に対しても反論した。「サッカーは一緒にプレーするもので、チームとして機能する」との発言は、今大会の総括を特定の選手に帰責させることへの拒否感を示したものとみられる。

今後の日程:ドイツ戦、そしてクロップとの再会

ファン・ダイクが火消しに追われた記者会見の翌日、2026年9月24日木曜(現地時間20時45分キックオフ)、オランダ代表はアムステルダムのヨハン・クライフ・アレナでドイツ代表を迎え、2026-27シーズンのUEFAネーションズリーグ・グループA2の開幕戦に臨む。この一戦は両チームにとって新体制下で迎える初の公式戦となる点でも注目されている。ドイツ代表は今夏就任したユルゲン・クロップ新監督の下で公式戦デビューを迎え、ファン・ダイクにとってはリバプール時代の恩師との再会の場ともなる。

会場のヨハン・クライフ・アレナは収容人数55,865人で、満員に近い観客が見込まれている。Goal.comの試合プレビューによれば、キックオフは現地時間20時45分(中央ヨーロッパ夏時間)、米東部時間では14時45分に設定されている。

試合概要

項目詳細
対戦カードオランダ代表 vs ドイツ代表
日時2026年9月24日(木)20:45(現地時間)
会場ヨハン・クライフ・アレナ(アムステルダム)
収容人数55,865人
大会UEFAネーションズリーグ 2026-27 グループA2 開幕戦
ドイツ代表監督ユルゲン・クロップ(新体制初陣)

なお、同じ大会の枠組みでは他の代表チームも来週にかけて始動している。オランダサッカー界にとって今回のネーションズリーグ開幕は、ワールドカップでの成績不振を受けたチーム再建の第一歩としても位置付けられている。

オランダ代表を巡るもう一つの動き:国籍選択の余波

今回のファン・ダイクを巡る一件とは別に、9月23日には欧州サッカー界でもう一つの代表資格関連のニュースが報じられている。カリアリ所属のMFアレッサンドロ・ロマーノは、スイス代表からイタリア代表へ国籍選択を切り替えたことに伴い、スイスサッカー連盟に対しおよそ10万ユーロを支払う必要があると米メディアYardbarkerが報じた。同連盟は、ロマーノがスイス代表としてのシニア国際試合出場を選ばなかったことを理由に、これまで受けてきた育成上の便益に対する補償として同額の支払いを裁定したとされる。この費用はイタリアサッカー連盟ではなく選手個人が負担するとされている。この一件は、欧州サッカー界で近年増加している国籍選択問題の一例として位置付けられ、ファン・ダイクを巡る代表チーム内の緊張とはまた異なる角度から、代表チームと選手個人の関係性を巡る議論に一石を投じている。

ファン・ダイクとオランダ代表:主将としての立場

ファン・ダイクはリバプールの守備の要であると同時に、オランダ代表の主将としてもチームを牽引してきた。今回の会見は、今夏のシーズンオフ以降で同選手が代表活動において初めて本格的に報道陣の前に立った機会だったと英メディアは伝えている。ワールドカップでの不本意な結果を受けて国内の視線が厳しくなる中、主将としてチーム全体の責任を強調しつつ、自身個人への根拠のない批判には明確に一線を引く姿勢を示した形だ。

今回のやり取りは、オランダサッカー界における主力選手とベテラン記者との関係性の緊張を象徴する場面ともいえる。ドリーセン氏は オランダ国内で長年にわたり代表チームを取材してきた著名記者であり、同氏を含む複数の記者との応酬が同じ会見内で連続して発生したことは、オランダメディアの間でも異例の展開として報じられている。

今後の注目点

今回の一件が今後どのような影響を及ぼすかについては、いくつかの注目点がある。

  • 2026年9月24日のドイツ戦の結果とオランダ代表のパフォーマンス — ワールドカップでの不振からの立て直しができるかが焦点となる
  • ファン・ダイク本人および代表監督から、今回の会見での応酬について追加のコメントが出るかどうか
  • ドリーセン氏ら関係記者側からの反応や、オランダメディア内での今回の一件の受け止め方
  • ユルゲン・クロップ新体制下のドイツ代表が、リバプール時代の教え子であるファン・ダイクとどう対峙するか

現時点では、オランダサッカー協会からファン・ダイクの会見での発言に関する公式な追加声明は出ていない。ドイツ戦の結果と、その後の会見での選手・監督のコメントが、今回の一件の余波を占う次の焦点となる。

なお、こうした代表チームを巡る話題は移籍市場のニュースとも密接に関わっている。例えば背番号や新体制のもとでの選手起用法を巡る議論は、東京ヴェルディが獲得した韓国代表DFチョ・ユミンのような、代表クラスの選手がクラブと代表の両方でどう評価されるかという文脈でも共通するテーマといえる。

Photo: Ailura, CC BY-SA 3.0 at, via Wikimedia Commons

📷 画像クレジット — Hero: Ailura · CC BY-SA 3.0 at · Wikimedia Commons
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Kenji Sato, LifeBogger author

Kenji Sato

こんにちは!LifeBogger日本語版のライター、Kenji Satoです。サッカー選手の子供時代と半生を追いかけ、出自や家族、キャリア初期の歩みを調べています。スポットライトが当たるずっと前の物語こそ、その選手を最もよく語ってくれると考えています。

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