第3次森保ジャパン始動、24日ウルグアイ戦は早川友基が先発有力

レビュー担当: 山本拓也
概要

森保一監督の第3次政権が24日のウルグアイ戦で始動。早川友基が有力GK、中村敬斗はリヨン移籍後初の代表活動。フォルラン新監督との対戦を詳報。

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日本サッカー協会(JFA)は、森保一監督にとって3期目となる日本代表(第3次森保ジャパン)の初陣を2026年9月24日、宮城県のキューアンドエースタジアムみやぎで行うキリンチャレンジカップ・ウルグアイ代表戦で迎える。試合前日の9月23日、両代表がそれぞれ公式練習と会見を行い、森保監督は「月曜日までに到着した選手を中心にメンバーを構成したい」と述べ、ゴールマウスは早川友基(鹿島アントラーズ)が守る可能性が高いことが明らかになった。

この一戦は、北中米ワールドカップでラウンド32敗退に終わった日本代表にとって大会後初めての活動であると同時に、ウルグアイ代表にとっても新体制の初陣となる。ウルグアイは大会後にマルセロ・ビエルサ前監督が退任し、来年3月までの暫定措置としてディエゴ・フォルラン氏が新監督に就任した。かつてセレッソ大阪でプレーした経験を持つフォルラン監督は23日の公式会見で「こうして日本にまた来ることができてうれしい。代表監督として日本という素晴らしい相手と対戦できることをうれしく思っている」と語った。

ゴールマウスは早川友基が有力、鈴木彩艶は別メニュー調整

森保監督は前日会見で、招集メンバーのうち21日(月)までに合流した選手を中心にスタメンを組む方針を明言した。GKで月曜日までに合流しているのは早川友基とGK鈴木彩艶(アストン・ビラ)の2人だが、鈴木彩は脇腹の痛みのため前日練習も別メニューでの調整が続いており、早川がウルグアイ戦のゴールマウスを守ることになりそうだ。

代表戦への出場は、北中米ワールドカップ前の壮行試合だった5月31日のアイスランド戦(1-0)で途中出場して以来となる早川。前日練習後の取材に対し「明日に限らず、代表に来て試合に出ること、結果を残すことを大事にしている。出番が来たら、自分が持っているもの、パフォーマンスを出すことが大事」と淡々とコメントした。これまで国際Aマッチ4試合に出場している早川は、途中出場だったアイスランド戦を含め、いずれも無失点で完封勝利に貢献してきた実績を持つ。今季のJ1リーグでは8試合で16失点と苦しんでいる状況について問われると、「そこは切り離すというか、ここで何ができるかを大事にしたい。これといって大きく変わることはない。自分のパフォーマンスを出すことが大事」と語り、クラブでの成績と代表でのパフォーマンスを明確に切り分ける姿勢を示した。

一方、GK小久保玲央ブライアン(シントトロイデン)は、昨年11月以来1年ぶりとなる代表復帰を果たした。2024年夏のパリ五輪で正守護神を務めた25歳の小久保は、今夏の北中米ワールドカップのメンバーからは落選していた。「選ばれなかったのは悔しかったけど、日本のために森保さんが選んだところなので自分も受け止めつつ、次の4年後に向けてしっかりアピールするのが大事」と振り返り、「代表への思いは誰にも負けていないなと思うし、ここに戻ってこられたのは嬉しい」と復帰への喜びを語った。小久保は直近2シーズンにわたってシントトロイデンの正GKを務め、昨季はプレーオフを含めて38試合43失点という堅守でクラブの3位躍進に貢献。今季はUEFAヨーロッパリーグのプレーオフでオモニア(キプロス)に敗れたものの、クラブ史上初となるUEFAカンファレンスリーグ出場を決めている。「今夏の移籍はできなかったけど、シントもカンファレンスリーグに行けるし、ヨーロッパの大会に一つ出られるのは大きいことだと思う」と前向きに語った。

3バックの一角に瀬古歩夢、板倉滉、伊藤洋輝が有力

フィールドプレーヤーについても、森保監督が明言した「月曜日までに到着した選手中心」の方針が反映される見通しだ。DFラインでは9月20日(日)に帰国した伊藤洋輝、21日(月)に帰国したDF瀬古歩夢(ル・アーブル)とDF板倉滉が、3バックのスタメン有力候補となっている。

瀬古は前日の取材に対し、「また新たなサバイバルが始まる。新たな気持ちで代表に挑めればいいかなと思っている」と意気込みを語った。北中米ワールドカップではグループリーグ第2戦のチュニジア戦に途中出場、第3戦のスウェーデン戦には先発し、いずれも右センターバックで出場した瀬古は、「自分として前回のW杯より成長できるように毎日頑張っていければ」と、ラウンド32敗退の悔しさをばねにする姿勢を示した。

練習ではボランチのポジションに入る場面もあったという瀬古は、「センターバックでやりたいけど、ボランチも一つのオプションとしてチームの幅が広がればいいかなと思っているし、そこは前回同様、変わりはない」とユーティリティー性もアピール。今シリーズのテーマの一つとされる4バックのテストが行われた場合、サイドバックで起用される可能性についても、「4バックでやっていた時期もあったし、相手に応じて両方のオプションを持っていければ、チームとしてもより手ごわい相手になると思う」と語り、来年1~2月に予定されるAFCアジアカップに向けて「今まで積み上げたものをさらにレベルアップできるように、いい期間にできたらいいかなと思う」と抱負を述べた。

また、初招集となるMF松木玖生(サウサンプトン)が右ウイングバック、FW塩貝健人(ヴォルフスブルク)が1トップでの先発起用が有力と伝えられている。前日練習では、DF安藤智哉(ザンクト・パウリ)が腰痛のため帯同せず千葉市内に残って個別調整を行ったことも明らかになった。気温20度という過ごしやすい気候の中、23日の前日練習には全体で28人が参加し、冒頭15分間が報道陣に公開された。

森保監督「積み上げ、成長、進化を目指して」

森保監督は前日会見で、第3次政権となる今回の活動の位置づけについて、「チームとしては北中米W杯後、また次のアジア杯、次のW杯に向けてスタートの試合となる。これまでやってきたことの継続だけでなく、積み上げ、成長、進化を目指して明日の試合もチャレンジしたい」と説明した。さらに「代表戦は勝利が求められると思っているので、親善試合、強化試合ではあるが、チーム一丸となって勝利を目指して最後まで戦い抜きたい」と、キリンチャレンジカップという親善試合の位置づけでありながらも、あくまで勝利にこだわる姿勢を強調した。

中村敬斗、念願のリヨン移籍後初の代表活動

今回のメンバーの中でも大きな注目を集めているのが、MF中村敬斗(リヨン)だ。北中米ワールドカップで日本代表の全4試合に先発出場し、初戦のオランダ戦でゴールも記録した中村は今夏、フランス・リーグ2のスタッド・ランスから1部の名門リヨンへ完全移籍を果たした。移籍は国内移籍のみに適用される特例制度「ジョーカー」を活用し、通常の移籍ウインドー終了後という異例のタイミングで成立している。

中村によれば、複数のオファーがある中でも「リヨンが僕の中で最優先」だったという。ただし契約成立の可否は、当時リヨンに所属していたFWマリック・フォファナの動向次第という状況だった。「(ウインドー期間を過ぎて)取れないとなったら他のチームになっていた」と明かした中村だったが、フォファナのサンダーランド移籍が成立したことで、フランス屈指の名門クラブへの加入が実現した。

移籍期間ぎりぎりでの加入となった中村だが、リヨンでの滑り出しは順調だ。加入直後のリーグ・アン第3節オセール戦ではメンバー外だったものの、第4節のパリFC戦でベンチ入りし、後半30分から途中出場。続くUEFAヨーロッパリーグ第1節のアンデルレヒト戦では移籍後初先発を飾ると、前半22分には加入後初ゴールとなる決勝点を記録し、さっそくチームへの貢献をアピールしてみせた。「チームとしてはまだ時間が経っていないけど良いスタートを切れた」と中村はここまでを前向きに総括し、「リヨンという伝統的なクラブに行けたことがすごく嬉しいし、フランスということでずっとやってきたのですぐにアダプトできる。あとはチームの戦術にフィットしていければいい」と手応えを語った。

日本代表MFがナイトゲームでシュートを放つ様子

中村にとって、今回のウルグアイ戦には特別な意味がある。2023年の第2次森保ジャパン初陣で代表に初招集された中村は、同年3月24日のキリンチャレンジカップで対戦した相手がまさにウルグアイであり、そこでA代表デビューを飾っている。今回は3年ぶりに同じ相手と対戦することになる。「いつ選ばれなくなるかわからないし、毎回の活動で選ばれたいと思ってプレーしている。毎回の活動にフレッシュな気持ちで臨んでいる。3年以上選んでもらっているけど、だからと言ってインパクトが必要じゃないとも思わない。あの時と同じフレッシュな気持ちで臨みたい」と中村は語った。3年前は試合終了間際の途中投入だったが、今回は先発起用が濃厚とみられている。海外主要リーグで奮闘する日本人選手の一人として、上田綺世のリールへの移籍など今夏は複数の日本人選手が欧州でステップアップを果たしており、中村のリヨン移籍もその流れの象徴的な一例となっている。

フォルラン新監督、ビエルサ退任後の再建に着手

対するウルグアイ代表も、大きな体制転換の渦中にある。北中米ワールドカップでグループリーグ敗退という結果に終わったウルグアイは、大会後にマルセロ・ビエルサ前監督が退任。後任として、2014年から2015年6月までの1年半、Jリーグのセレッソ大阪でプレーした経験を持つディエゴ・フォルラン氏が新監督に就任した。フォルラン氏は来年3月までの暫定措置としてA代表監督を務めると同時に、U-20ウルグアイ代表の監督も兼任しており、来年1月開催予定のU-20南米選手権への出場も見据えている。

フォルラン監督にとって日本への渡航は、2018年に傑志(香港)の選手としてAFCチャンピオンズリーグで柏レイソルと対戦して以来、8年ぶりとなる。23日の公式会見でフォルラン監督は、ワールドカップでのグループリーグ敗退について「ウルグアイは高いレベルでプレーすることを義務として課せられたチーム。W杯の3試合では不運も重なったが、想定外の失点を喫することになった。ただ、いずれの試合もウルグアイにもいい時間帯はあった」と振り返った。今回のウルグアイ代表監督としての初陣となる日本戦については、「日本には素晴らしい選手たちがいて、多くの選手が欧州でプレーしている。国際的な選手がそろっている印象だ。選手として戦った日本の試合も濃い内容のものだった。明日はスタジアムも満員になるだろうし、トップレベルの試合になると思う」と期待を口にした。

キリンチャレンジカップ・日本対ウルグアイ 試合概要

直近の国際親善試合と比較すると、日本代表にとって今回のウルグアイ戦は、指揮官・対戦相手ともに新体制となって初めて迎える一戦という点で異例の位置づけとなる。

項目内容
大会キリンチャレンジカップ2026
日程2026年9月24日
会場キューアンドエースタジアムみやぎ(宮城県)
日本代表監督森保一(第3次政権・初陣)
ウルグアイ代表監督ディエゴ・フォルラン(新監督・初陣、来年3月までの暫定)
日本の有力先発GK早川友基(鹿島アントラーズ)
ウルグアイ前監督マルセロ・ビエルサ(W杯後に退任)

今後の見通し:アジア杯へ向けた新体制の試金石

今回のウルグアイ戦は、第3次森保ジャパンにとって単発の親善試合にとどまらない意味を持つ。北中米ワールドカップでのラウンド32敗退という結果を受け、森保監督は今シリーズを「積み上げ、成長、進化」の起点と位置づけており、9月・10月シリーズの結果次第で、来年1~2月に予定されているAFCアジアカップに向けたメンバー構成やシステムの方向性が固まっていくとみられる。前田大然がプレミアリーグで存在感を示すなど、欧州各国リーグで戦う日本人選手たちのコンディションも、今後の代表招集における重要な判断材料となっていく。

3バックか4バックか、早川と鈴木彩艶のどちらが正GKの座を掴むか、そして中村敬斗や松木玖生ら新戦力がどこまでチームにフィットするか——ウルグアイ戦は、そうした複数の競争軸を占う最初の試金石となる。試合は9月24日、宮城県のキューアンドエースタジアムみやぎで行われ、フォルラン監督が予告した通り、満員の観客の中でのハイレベルな一戦が期待されている。

Sources

Photo via Wikimedia Commons (Public domain)

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Kenji Sato, LifeBogger author

Kenji Sato

こんにちは!LifeBogger日本語版のライター、Kenji Satoです。サッカー選手の子供時代と半生を追いかけ、出自や家族、キャリア初期の歩みを調べています。スポットライトが当たるずっと前の物語こそ、その選手を最もよく語ってくれると考えています。

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