松木玖生が今季初ゴール、サウサンプトン4-1快勝——菅原由勢セリエAデビュー、中村敬斗リヨンデビューと日本人選手が欧州で躍動

レビュー担当: 山本拓也
概要

2026年9月12日、松木玖生がサウサンプトンでの今季初ゴールを記録し4-1快勝に貢献。同日に菅原由勢がカリアリでセリエAデビュー、中村敬斗がリヨンでフランスリーグ1デビューを果たした。

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2026年9月12日、EFLチャンピオンシップ(イングランド2部)第7節でサウサンプトンのMF松木玖生(23)がホームのブリストル・シティ戦で今季公式戦初ゴールを記録し、チームの4-1快勝に貢献した。同日にはイタリア・セリエAでDF菅原由勢(26)がカリアリでのデビューを飾り、フランス・リーグ1ではMF中村敬斗(26)がオリンピック・リヨンで新天地デビューを果たすなど、欧州各地で日本人選手が存在感を示した一日となった。

松木玖生、左足一閃で今季初ゴール——セント・メリーズで4発快勝

セント・メリーズ・スタジアムで行われたサウサンプトン対ブリストル・シティの一戦は、ホームチームの圧勝に終わった。前半38分にカナダ代表FWサイル・ラリンが先制点を奪うと、サウサンプトンは後半にも攻勢を強めた。一時ブリストル・シティが1点を返したものの(後半21分=66分)、82分に松木が決定的な3点目を叩き込んだ。

スポーティングニュースの報道によると、松木のゴールシーンは見事なものだった。背番号10のMFフィン・アザズからペナルティエリア中央へのスルーパスを受けた松木は、ワンタッチで右足から左足側へボールを動かすと、得意の左足で低く鋭いシュートを放った。ボールは相手DFの股間を抜き、ゴール右隅へと突き刺さった。今季7試合目にして待望の初ゴールだった。

その後、サウサンプトンはさらに1点を追加し、最終スコアは4-1。松木はフル出場を果たした。なお、ブリストル・シティのMF平河悠は後半13分(58分)に途中出場しており、この試合は日本人対決としても注目を集めた。

2試合連続の得点関与——スウォンジー戦アシストからの勢い

松木の好調は突然のものではない。前節の第6節スウォンジー・シティ戦(3-1勝利)では、76分に途中出場すると、わずか2分後の78分にレオ・シエンザのゴールをアシスト。当時首位だったスウォンジーを撃破する金星に貢献した。この活躍が評価され、ブリストル・シティ戦では今季5度目の先発出場を掴み取った形だ。

サウサンプトン現地メディア『Saints Marching』は、松木について「今、ベンチに戻すのは厳しい」と評価し、右サイドの先発争いで優位に立ったとの見解を示した。2試合連続で得点に直接絡む活躍は、ウィル・スティル監督にとっても無視できないインパクトとなっている。

ウィル・スティル監督の松木評価——「ワールドクラスのゴール」

スティル監督は以前から松木の才能を高く評価してきた。2025年8月のカラバオカップ・ノリッジ戦で松木がミドルシュートを決めた際には、BBCラジオ・ソレントに対し「ワールドクラスのゴールだった。彼はチャンピオンシップに向けて育てている。まだ適応の途中だが、あのシュートで誰もが注目せざるを得なくなった」と語っていた。

2026年2月のQPR戦(5-0勝利)では松木が2ゴールを決めてマン・オブ・ザ・マッチに選出された。この試合後、松木はBBCのインタビューで「ゴールを決められて本当にうれしい。チャンピオンシップでの初得点は自分にとって素晴らしい瞬間でした。試合に勝つことが最も重要で、それが素晴らしいことです。自分のクオリティを示し続けたい」と意欲を語った。3月にはスティル監督が「(松木は)非常に重要な選手だ。優れた技術があり、守備の姿勢も良い」と称賛している。

今季も7試合で1ゴール1アシストを記録し、直近2試合で得点に絡み続ける松木の勢いは、日本代表招集への期待をも高めている。日刊スポーツは「代表待望論」の見出しで松木の活躍を伝え、今後の招集の可能性に言及した。

サウサンプトン、6戦負けなしで暫定7位浮上

この勝利でサウサンプトンは勝ち点を10に伸ばし、第7節終了時点で暫定7位に浮上した。13位からの大幅な順位上昇であり、開幕7戦で4勝2分1敗、6試合連続無敗という安定した戦いぶりを示している。昨季プレミアリーグから降格したチームにとって、1年でのトップリーグ復帰は最大の目標であり、松木を含む戦力の底上げが着実に結果に表れ始めている。

サウサンプトンは今夏、複数の日本人選手を擁するユニークなスクワッド構成で注目を集めている。DF菅原由勢はサウサンプトンからカリアリへレンタル移籍し、クラブ間で日本人選手のネットワークが広がる形となった。

菅原由勢、カリアリでセリエAデビュー——アタランタ戦で2-1勝利に貢献

松木のゴールと同じ9月12日、イタリアのベルガモにあるニューバランス・アリーナでは、セリエA第4節アタランタ対カリアリが行われた。日本代表DF菅原由勢が、この試合でセリエAデビューを果たした。

カリアリが2-1とリードする後半23分(68分)、負傷したDFゼ・ペドロに代わって途中出場した菅原は、右サイドバックのポジションに入った。残り約22分間、安定した守備を見せてチームの逃げ切りに貢献。カリアリは今季3勝目を挙げ、暫定ながら4位に浮上した。

イタリア紙『LA NUOVA』は菅原に「6」の及第点を付け、「セリエAデビューは容易ではなかった。ロウ(アデモラ・ルックマン)のような強敵と対戦したが、なんとか勝利した」と評した。『UNIONE SARDA』でも同様に及第点の「6」が与えられ、いくつかの好守備が評価された。菅原はサウサンプトンからの買い取りオプション付きレンタルでカリアリに加入しており、プレミアリーグ(サウサンプトン)、ブンデスリーガ(ヴェルダー・ブレーメン)に続き、欧州5大リーグのうち3リーグ目となるセリエAでのプレーを実現した。

Japanese defender making his Serie A debut at a packed Italian stadium

中村敬斗、リヨンで待望のデビュー——パリFC戦で途中出場

フランス・リーグ1でも日本人選手のデビューが実現した。9月12日に行われたリーグ1第3節パリFC対オリンピック・リヨンの一戦で、MF中村敬斗が途中出場でリヨンデビューを果たした。FOXスポーツのボックススコアによると、中村は後半に投入され、リヨンの攻撃に加わった。試合は0-0のスコアレスドローに終わった。

中村は2026年9月2日にリーグ2のスタッド・ランスからリヨンへ4年契約で移籍。移籍金は基本100万ユーロ(約1億6,000万円)に加え、最大1,900万ユーロ(約30億円)のボーナス条項が含まれるとされる。ランスでの3シーズンで97試合出場30ゴールという実績を引っ提げての移籍であり、リヨンのクラブ史上初の日本人選手として大きな注目を集めている。マリック・フォファナのサンダーランド移籍に伴う後釜として獲得されたが、日本代表29キャップ11ゴールの実績を持つ左ウイングへの期待は大きい。

9月12日——欧州3カ国で日本人選手がそろい踏み

2026年9月12日は、欧州サッカーにおける日本人選手の存在感を改めて印象づけた日となった。イングランドでは松木がゴールを決め、イタリアでは菅原がデビューを飾り、フランスでは中村が新天地で初めてピッチに立った。3人ともに20代半ばの年齢で、それぞれのリーグで新たなキャリアを切り開こうとしている。

かつて中田英寿がセリエAで、本田圭佑がACミランで、長友佑都がインテルでプレーした時代から、日本人選手の欧州進出は着実に拡大を続けてきた。菅原自身もカリアリ加入時のクラブ公式インタビューで「ずっとセリエAでプレーしたいと思っていました。長友、本田、中田といった本当に素晴らしい日本人選手たちがここで活躍してきたからです」と語っている。2026-27シーズンは、欧州5大リーグの各国で日本人選手が主要な役割を果たすことが期待されるシーズンとなりつつある。

松木玖生のキャリア——FC東京からサウサンプトンへ

松木玖生は青森山田高校出身で、2022年にFC東京へ加入しJリーグでプロキャリアをスタートさせた。若くしてJ1リーグの舞台で出場機会を掴み、そのダイナミックなプレースタイルと得点力で注目を集めた。2025年夏にイングランドのサウサンプトンへ移籍し、海外挑戦の道を歩み始めた。

サウサンプトン加入当初は出場機会が限られていたが、2025年8月のカラバオカップ・ノリッジ戦で途中出場から強烈なミドルシュートを決め、スティル監督に「ワールドクラスのゴール」と言わしめた。その後、チャンピオンシップの試合でも徐々に出場時間を延ばし、2026年2月のQPR戦では2ゴールを記録して本格的なブレイクを果たした。昨季チャンピオンシップでは複数ゴールを挙げ、チームのプレミアリーグ昇格争いに貢献。今季もスタメン争いに名乗りを上げ、着実にチーム内での地位を固めつつある。

今後の注目ポイント——代表招集と昇格争い

松木の好調ぶりは、日本代表への招集期待を高めている。現在23歳の松木にとって、欧州の舞台で結果を出し続けることが代表への近道であることは間違いない。日刊スポーツをはじめとする日本メディアは「代表待望論」を報じており、今後の招集リストに名前が挙がる可能性がある。

サウサンプトンにとっても、松木の成長はプレミアリーグ復帰に向けた重要なピースだ。開幕7戦で4勝2分1敗の好成績を収めるチームの中で、松木が果たす役割は今後さらに大きくなると予想される。次節以降もスタメン起用が続くかどうかが、シーズンの行方を左右する一つの鍵となるだろう。

菅原由勢もカリアリで出場時間を増やし、レギュラー定着を目指す段階に入る。中村敬斗はリヨンでのポジション争いが本格化するリーグ1とヨーロッパリーグの二正面作戦に臨む。フェイエノールトからリールへ移籍した上田綺世を含め、欧州各地で奮闘する日本人選手たちの動向は、2026-27シーズンを通じて注目に値する。

試合データ:9月12日の日本人選手出場試合

選手クラブ試合リーグ結果出場記録
松木玖生サウサンプトンvs ブリストル・シティ(H)EFLチャンピオンシップ第7節4-1勝利先発フル出場1ゴール(82分)
菅原由勢カリアリvs アタランタ(A)セリエA第4節2-1勝利後半23分(68分)途中出場セリエAデビュー
中村敬斗リヨンvs パリFC(A)リーグ1第3節0-0引き分け途中出場リヨンデビュー
平河悠ブリストル・シティvs サウサンプトン(A)EFLチャンピオンシップ第7節1-4敗戦後半13分(58分)途中出場——

2026-27シーズンの序盤戦が本格化する中、日本人選手たちは欧州の各リーグで確実にインパクトを残し始めている。松木のゴール、菅原と中村のデビューは、日本サッカーの国際的な広がりを象徴する一日として記憶されるだろう。

Sources

Photo: Wikimedia Commons, via Wikimedia Commons

📷 画像クレジット — Hero: Uln2 · CC BY-SA 4.0 · Wikimedia Commons
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Kenji Sato, LifeBogger author

Kenji Sato

こんにちは!LifeBogger日本語版のライター、Kenji Satoです。サッカー選手の子供時代と半生を追いかけ、出自や家族、キャリア初期の歩みを調べています。スポットライトが当たるずっと前の物語こそ、その選手を最もよく語ってくれると考えています。

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