ハーランド2得点でアグエロのマンC欧州記録に並ぶ——ポルト戦で通算CL59ゴール

レビュー担当: 山本拓也
概要

2026年9月8日、CLポルト戦でハーランドが2得点を記録し、アグエロのマンC歴代CL最多36ゴールに並んだ。通算59ゴールで歴代7位に浮上。試合詳報と記録分析。

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マンチェスター・シティのエースFWアーリング・ハーランドが2026年9月8日(火)、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)2026-27シーズン・リーグフェーズ第1節のFCポルト戦で2得点を挙げ、セルヒオ・アグエロが保持していたクラブ歴代CL最多得点記録「36ゴール」に並んだ。さらに、通算CLゴール数を「59試合59得点」に伸ばし、大会歴代得点ランキングで単独7位に浮上した。

試合はポルトガル・ポルトのエスタディオ・ド・ドラゴンで行われ、マンチェスター・シティが0-2で勝利。エンツォ・マレスカ監督にとっては、シティ指揮官としての初のCL白星となった。しかし、この試合はハーランドの記録的な活躍だけでなく、ハーフタイムにトンネル内で両チームの選手が衝突するという騒動も大きな話題を呼んだ。

ハーランド、後半開始直後と後半アディショナルタイムに得点

緊迫した前半を0-0で折り返したシティは、後半開始直後の47分にハーランドが先制点を奪った。ESPNの試合レポートによると、エンツォ・フェルナンデスのアシストからヘディングで決めたもので、これがハーランドのシティでのCL通算35ゴール目となった。

その後、ポルトが約25分間にわたって激しく反撃し、シティは守勢に回る場面もあったが、90+1分にハーランドが再びゴールネットを揺らした。冷静にボールを流し込んだこのゴールでスコアは0-2となり、同時にアグエロのクラブCL記録36ゴールに肩を並べた。

ハーランドは試合後、Amazon Primeのインタビューで次のように語った。「素晴らしい試合だった。ポルトガル王者との対戦だ。厳しい戦いになることは分かっていた。マン・ツー・マンの勝負だった。彼らはトップチームだ、正直言って素晴らしい」。さらに「プレッシャーがある中で、最高の舞台で結果を出さなければならない。今日はそれができた」と付け加えた。

アグエロの記録「36ゴール」に到達——シティ史上最速

セルヒオ・アグエロはマンチェスター・シティ在籍中にCLで36ゴールを記録し、これがクラブの欧州最高峰大会における歴代最多得点だった。ハーランドはわずか40試合でこの数字に到達しており、アグエロが記録樹立に要した試合数よりも大幅に少ない。beIN Sportsの報道によると、ハーランドはこの試合でシティの歴代通算得点ランキングでも3位(167ゴール)に浮上した。

UEFAの公式記録では、ハーランドのCL通算ゴール数は59試合で59得点となり、1試合平均1.00ゴールという驚異的なペースを維持している。この数字は、トーマス・ミュラー(ドイツ)を抜いて歴代単独7位にあたる。

CL歴代得点ランキング——26歳ハーランドが単独7位に

2026年9月9日時点でのUEFAチャンピオンズリーグ歴代得点ランキング上位は以下の通りである。ハーランドは2000年6月21日生まれの26歳であり、上位の選手たちと比較して圧倒的に若い段階でこの領域に到達している点が注目される。

順位選手名通算CLゴール数
1クリスティアーノ・ロナウド140
2リオネル・メッシ129
3ロベルト・レヴァンドフスキ101
4カリム・ベンゼマ90
5ラウール71
6ルート・ファン・ニステルローイ60
7アーリング・ハーランド59

注目すべきは、ロナウドやメッシが30代後半までかけて積み上げた得点記録に対し、ハーランドがまだ26歳でありながら59ゴールに到達している事実だ。このペースが続けば、最終的に歴代最多記録を塗り替える可能性も十分にある。

エンツォ・フェルナンデスが絶賛——「ハーランドは怪物であり、野獣だ」

この夏にチェルシーからマンチェスター・シティへ移籍したMFエンツォ・フェルナンデスは、試合後のインタビューでハーランドについて熱く語った。ガーディアン紙のライブブログによると、フェルナンデスはスペイン語でインタビューに応じ、次のように述べた。

「とても嬉しい。シティの選手たちはドアを開けた瞬間から僕を温かく迎えてくれた。彼らは偉大な選手であるだけでなく、人間としても素晴らしい」。そしてハーランドについて、「ハーランドは怪物(アニマル)であり、野獣(ビースト)だ。ピッチに立つたびに彼を探す。もっと多くのアシストを彼に届けて、あのようなゴールをたくさん決めてほしい」と語った。

フェルナンデスはこの試合でハーランドの先制点をアシストしており、新コンビの相性の良さを早くも証明した形だ。先日のプレミアリーグ・クリスタルパレス戦でも活躍したラヤン・シェルキとともに、シティの新戦力がマレスカ体制で機能し始めていることを印象づけた。

ハーフタイムのトンネル騒動——ゲイとヴェイガの衝突が発端

この試合ではハーランドの記録以外にも、ハーフタイムのトンネル内で起きた騒動が大きな注目を集めた。インディペンデント紙の報道によると、前半終了間際にシティのDFマーク・ゲイとポルトのMFガブリエル・ヴェイガが激しく衝突し、その後の選手入場トンネルで両チームの選手たちが揉み合いになった。セキュリティスタッフが介入して選手たちを引き離す事態に発展したという。

また、一部の報道ではシティのキャプテン、ルベン・ディアスがポルトのフランチェスコ・ファリオリ監督の胸に手を置くシーンがあったとも伝えられている。

マレスカ監督は試合後の記者会見で、このトンネル騒動について「何も見ていない」とコメント。「私はすでに更衣室にいた」と述べ、詳細についての言及を避けた。RTÉスポーツの報道によると、マレスカは「I didn’t see nothing(何も見ていない)」と繰り返し、騒動の詳細について明かすことはなかった。

Haaland celebrates Champions League goal at Porto stadium

ハーランドのCLキャリア——ザルツブルクからドルトムント、そしてシティへ

アーリング・ハーランドのCLでのキャリアは2019年、当時19歳でRBザルツブルクに所属していた時代に幕を開けた。デビュー戦でハットトリックを達成するという衝撃的なスタートを切り、瞬く間にヨーロッパ中のビッグクラブから注目を集めた。

2020年1月にボルシア・ドルトムントへ移籍すると、CLの舞台でもゴールを量産。ドルトムント時代にはCLで15ゴールを記録し、特にセビージャとの2020-21シーズン・ラウンド16での活躍は記憶に新しい。

2022年夏にマンチェスター・シティへ移籍してからは、さらにスケールアップ。移籍初年度の2022-23シーズンにはCLで12ゴールを挙げ、シティ悲願のCL初優勝に大きく貢献した。イスタンブールで行われた決勝のインテル・ミラノ戦ではゴールこそなかったが、大会を通じてチームを牽引した。

UEFAの公式サイトによると、ハーランドのシティでのCL成績は40試合36ゴール。これはザルツブルク時代の8ゴール、ドルトムント時代の15ゴールと合わせて、通算59ゴールとなる。26歳にして59試合59ゴールという「1試合1得点」のペースは、CL史上前例のない数字だ。

ポルト対マンチェスター・シティ——試合の全体像

試合はポルトのホーム、エスタディオ・ド・ドラゴンで現地時間20時(日本時間9月9日午前4時)にキックオフ。ポルトはフランチェスコ・ファリオリ監督のもと4-3-3フォーメーションで臨み、GKディオゴ・コスタ、DFアルベルト・コスタ、ネウエン・ペレス、ヤクブ・キヴィオル、マルティン・フェルナンデスが先発。中盤にはパブロ・ロサリオ、アラン・ヴァレラ、ガブリエル・ヴェイガが並び、前線にはウィリアム・ゴメス、アンドレ・シルヴァ、ペペが入った。

一方のマンチェスター・シティは4-2-3-1を採用。GKジャンルイジ・ドンナルンマ、DFマテウス・ヌネス、マーク・ゲイ、ルベン・ディアス、ヨシュコ・グヴァルディオル、ダブルボランチにアイユーブ・ブアディ、エンツォ・フェルナンデス、2列目にフィル・フォーデン、ラヤン・シェルキ、アントワーヌ・セメニョが並び、1トップにハーランドが構えた。

前半はポルトがホームの声援を背に積極的にプレスをかけ、シティも多くのチャンスを作ったが、スコアレスのまま折り返した。ハーランド自身も試合後に「前半は正直、我々がコントロールしていた。相手が高い位置でプレスに来た時は少し居心地が悪かったが、多くのチャンスを作った。もっとゴールを決められたかもしれない」と振り返っている。

後半に入ると、シティが47分にハーランドの先制ゴールで試合を動かした。しかし、ポルトも約25分間にわたって猛反撃。シティは守備に追われる時間帯もあったが、最終的に90+1分のハーランドの追加点で試合を決定づけた。なお、後半アディショナルタイムの90+3分にはポルトのロサリオが退場処分を受けている。

マレスカ体制のシティ——新戦力と戦術的変化

2026-27シーズンのマンチェスター・シティは、エンツォ・マレスカ監督のもとで新たなスタートを切っている。この夏にはハーランドが話題のヘアスタイルチェンジで注目を集めたが、ピッチ上ではさらに大きな変化が起きている。

最も大きな補強はチェルシーからの移籍が報じられたエンツォ・フェルナンデスだ。アルゼンチン代表のMFは、ポルト戦でハーランドへの的確なアシストを記録し、CL初戦から新コンビの可能性を示した。ハーランドにとっては、ケヴィン・デ・ブライネという偉大なパートナーの後を継ぐ新たな「目」がチームに加わったことを意味する。

また、GKにはジャンルイジ・ドンナルンマ、DFにはマーク・ゲイ、中盤にはアイユーブ・ブアディと、複数の新戦力がスタメンに名を連ねた。前線ではラヤン・シェルキとアントワーヌ・セメニョがウイングを務め、攻撃的なオプションの豊富さを見せている。

CL第1節のその他の結果と注目トピック

CL2026-27シーズンのリーグフェーズ第1節は9月8日と9日の2日間にわたって開催された。ポルト対シティ以外にも、複数の注目カードが行われた。Flashscoreのライブアップデートによると、バルセロナはカンプ・ノウでフェイエノールトを3-0で下し、ラフィーニャが2得点を記録。カリム・アデイェミも1ゴールを挙げた。

なお、バルセロナ対フェイエノールトにはシティから今夏リールへ移籍した上田綺世の元所属先フェイエノールトが登場。フェイエノールトは今シーズンもCLの舞台に立ったが、カンプ・ノウでの開幕戦は厳しい結果に終わった。

ハーランドの今後——アグエロ超えと歴代記録への挑戦

ハーランドは試合後のインタビューで、「チャンピオンズリーグでは勝ち続けなければならない。もし勝てなければ、突然すべてのプレッシャーが降りかかってくる」と語り、記録よりもチームの勝利を優先する姿勢を示した。

しかし、数字は雄弁だ。26歳で通算CL59ゴール、しかも59試合での到達は前代未聞のペースである。ロナウドが59ゴールに到達したのは28歳の時であり、メッシは27歳だった。ハーランドはそれよりも若い年齢でこのマイルストーンに到達している。

次の目標は当然、アグエロのクラブ記録の更新だ。現在36ゴールで並んでおり、次のCL出場で得点すれば単独のクラブ歴代最多得点者となる。さらに、歴代6位のファン・ニステルローイ(60ゴール)もわずか1ゴール差に迫っている。このペースが続けば、30歳を迎える前にCL通算100ゴールに到達する可能性すらある。

マレスカ監督率いる新生シティにとって、ハーランドはこれまで以上に不可欠な存在だ。ペップ・グアルディオラ時代から継承されたCL制覇への渇望は変わらず、ハーランドのゴールへの本能がその道を切り開く原動力となっている。

CL2026-27シーズンのリーグフェーズは全8試合が予定されている。ハーランドがどこまで記録を伸ばすか、世界中のサッカーファンが注目している。

Sources

Photo: Bryan Berlin, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

📷 画像クレジット — Hero: Bryan Berlin · CC BY-SA 4.0 · Wikimedia Commons
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Kenji Sato, LifeBogger author

Kenji Sato

こんにちは!LifeBogger日本語版のライター、Kenji Satoです。サッカー選手の子供時代と半生を追いかけ、出自や家族、キャリア初期の歩みを調べています。スポットライトが当たるずっと前の物語こそ、その選手を最もよく語ってくれると考えています。

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