伊藤敦樹、ヘントからイングランド2部ボルトンへ完全移籍——3年契約、クラブ史上4人目の日本人選手に

概要

日本代表MF伊藤敦樹(28)が2026年8月28日、KAAヘントからイングランド2部ボルトン・ワンダラーズへ完全移籍。3年契約、移籍金非公表。

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Reviewed by 山本拓也

日本代表MF伊藤敦樹(28)が2026年8月28日(現地時間)、ベルギー1部KAAヘントからイングランド2部(EFLチャンピオンシップ)のボルトン・ワンダラーズへ完全移籍で加入することが正式に発表された。契約期間は3年間で、移籍金は非公表。これにより伊藤は、西沢明訓、中田英寿、宮市亮に続くボルトン史上4人目の日本人選手となった。

ボルトンのクラブ公式サイトは28日、「日本のスター選手がワンダラーズと契約」と題した声明を掲載し、移籍が「EFL、国際移籍許可、ビザ承認を条件として成立した」と発表した。伊藤はヘントでの2シーズンを終え、新たなチャレンジの場としてイングランドを選んだ。

「非常に情熱的なアプローチを受けた」——伊藤の移籍コメント

goal.com日本版やゲキサカなど複数の日本メディアが伝えたところによると、伊藤は今回の移籍について「クラブから非常に情熱的なアプローチを受け、ここに来ることを決めた」とコメントした。また、「自分にとって大きな挑戦」と意欲を示し、イングランドフットボールへの挑戦に高いモチベーションを持っていることを強調した。

今夏のボルトンにとって伊藤は11人目の新加入選手となる。チームは2026-27シーズンのEFLチャンピオンシップ開幕直後にあり、8月29日(土)にはホームでリンカーン・シティを迎えるリーグ戦が予定されている。

ヘントでの2シーズン——公式戦79試合7得点4アシスト

伊藤は2024年夏に浦和レッズからヘントへ完全移籍。ベルギーでの2シーズンで公式戦79試合に出場し、7得点4アシストを記録した(スポニチ、フットボールチャンネル報道)。しかし、2026-27シーズンが開幕した後は、ヘントのUEFAカンファレンスリーグ予選にも登録されず、ベルギー1部の公式戦にも出場機会がないまま夏の移籍市場を迎えていた。

ボルトン・ワンダラーズ公式発表によれば、伊藤は8月11日に28歳の誕生日を迎えたばかり。身長185cmの大型ボランチは、ベルギーでの経験を武器にイングランドの舞台に挑む。

シーズン所属クラブ公式戦出場得点アシスト
2021–2024浦和レッズ(J1)
2024–2026KAAヘント(ベルギー1部)7974
2026–ボルトン・ワンダラーズ(英2部)000
伊藤敦樹 ボルトン・ワンダラーズ 移籍 2026

浦和レッズから欧州、そしてイングランドへ——伊藤敦樹のキャリアヒストリー

伊藤敦樹は1998年8月11日、埼玉県浦和市(現さいたま市緑区)生まれ。流通経済大学を卒業後の2021年に浦和レッズへ加入し、Jリーグの舞台でキャリアをスタートさせた。浦和在籍中は天皇杯優勝AFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝に貢献し、個人としてもJ1ベストイレブンJ1優秀選手賞を受賞するなど、日本を代表するボランチとして頭角を現した。

その活躍が認められ、2023年6月には日本代表に初招集。同年9月には代表での初得点も記録した。こうした実績を背景に、2024年夏には単身ベルギーへ渡り、KAAヘントへの完全移籍が実現。欧州フットボールへの第一歩を踏み出した。

スポニチ(Sponichi Annex)の報道によれば、ボルトンには過去にJリーグでも活躍した西沢明訓、元日本代表の司令塔として世界的に知られた中田英寿、そしてウィンガーの宮市亮が在籍した歴史があり、伊藤はそれに続く4人目の日本人選手となった。

ボルトン・ワンダラーズとは——EFLチャンピオンシップの古豪

ボルトン・ワンダラーズは1874年創設のイングランドの伝統クラブ。かつてはプレミアリーグでも活躍し、欧州の舞台も経験した名門だが、財政難を経て現在はEFLチャンピオンシップ(イングランド2部)でのプレミアリーグ復帰を目指している。

ホームスタジアムは「タフシート・コミュニティ・スタジアム」(旧ユニボルト・スタジアム)。収容人数は約28,000人で、ランカシャー州ボルトンに位置する。2026-27シーズンに向け、今夏だけで11人の新戦力を補強するなど積極的な投資で昇格を目指している。

伊藤が加入するチャンピオンシップは、プレミアリーグへの自動昇格2枠、プレーオフ経由の昇格1枠をめぐって24クラブが争うリーグ。競争の激しさはプレミアリーグと並ぶとも言われ、イングランドフットボールの中でも特に注目度の高いカテゴリーだ。

なぜヘントを離れたのか——今季の出場機会ゼロが転機に

ベルギーのサッカー専門メディア「voetbalnieuws.be」によれば、伊藤は2026-27シーズン開幕後、KAAヘントでUEFAカンファレンスリーグ予選のスカッドにも登録されず、ベルギー1部の試合にも一切出場していなかった。この状況がボルトンへの移籍を後押ししたとみられる。

スポニチ(2026年8月29日付)は「今季はここまで公式戦の出場がなかった」と報じており、コンディションや監督の構想外という状況がイングランドへの移籍決断につながったと伝えている。ヘントとは2028年まで契約が残っていたが、双方が合意の上での移籍となった。

日本代表復帰への意欲——「戻るチャンスはあると信じている」

スポニチの報道によれば、伊藤は日本代表への復帰についても「戻るチャンスはあると信じている」と語り、ボルトンでの活躍を通じて代表の扉を再び開きたい意向を示した。伊藤の代表キャップは2023年に獲得したもので、直近の代表招集はなかったが、イングランドでの活躍次第では再浮上の可能性がある。

日本人選手の欧州移籍が相次ぐ中、伊藤のイングランドへの移籍は日本サッカー界にとっても大きなニュースとなっている。U-19日本代表のAFC U20アジアカップ予選スカッドが発表されたばかりで、世代を超えて日本人選手の世界進出に注目が集まっている。

日本人選手のイングランド挑戦——先人たちの足跡

伊藤の加入により、ボルトンには過去4人の日本人選手が在籍したことになる。1990年代から2000年代初頭にかけて活躍した西沢明訓、「アジアの黒い目」と称され世界を舞台に活躍した中田英寿、そして負傷と戦いながらもドリブルで魅了した宮市亮の名は、クラブの歴史に刻まれている。

近年では三笘薫(ブライトン)や冨安健洋(アーセナル)といった選手たちがプレミアリーグで存在感を示す一方、伊藤のようなチャンピオンシップへの挑戦も日本人選手の欧州進出の裾野を広げる動きとして評価されている。EFLチャンピオンシップは「プレミアリーグへの登竜門」としても知られており、パフォーマンス次第でより上位カテゴリーへのステップアップも十分に考えられる。

日本代表の欧州組としての最新動向については、セレッソ大阪の最新移籍情報もあわせて参照されたい。

移籍の主なポイントと今後の展望

  • 移籍成立日:2026年8月28日(現地時間)
  • 移籍形態:完全移籍(移籍金は非公表)
  • 契約期間:3年間
  • 移籍元:KAAヘント(ベルギー1部)
  • 移籍先:ボルトン・ワンダラーズ(EFLチャンピオンシップ/イングランド2部)
  • クラブ内での位置づけ:今夏11人目の新加入選手
  • ボルトン史上:4人目の日本人選手(西沢明訓、中田英寿、宮市亮に続く)

今後の注目ポイントは、伊藤がどれほど早くチャンピオンシップのフィジカルで激しいプレースタイルに適応できるかだ。ヘントでは2シーズンで主力としてプレーした経験があり、欧州フットボールへの順応力は証明済み。ボランチとしてのパスセンスと守備力を武器に、ボルトンの中盤に新たなクオリティをもたらすことが期待される。

チャンピオンシップでの好パフォーマンスが日本代表復帰につながるか——28歳という年齢はまだキャリアの充実期であり、伊藤敦樹のイングランドでの挑戦は、日本サッカーファンにとっても目が離せない注目ストーリーとなりそうだ。

Sources

Photo via Wikimedia Commons (CC0)

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Kenji Sato, LifeBogger author

Kenji Sato

こんにちは!LifeBogger日本語版のライター、Kenji Satoです。サッカー選手の子供時代と半生を追いかけ、出自や家族、キャリア初期の歩みを調べています。スポットライトが当たるずっと前の物語こそ、その選手を最もよく語ってくれると考えています。

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