日本代表、PK戦5-4でエクアドル撃破 鈴木彩艶が15年ぶり勝利でキリン杯決勝進出

レビュー担当: 山本拓也
概要

日本代表は2026年10月1日、PK戦5-4でエクアドルを撃破。鈴木彩艶の好セーブで15年ぶり勝利、10月5日決勝でニュージーランドと対戦。

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サッカー日本代表は2026年10月1日、神奈川県の日産スタジアムで行われたキリンカップサッカー2026の準決勝でエクアドル代表と対戦し、90分間を0-0で終えた後のPK戦を5-4で制し、15年ぶりとなるPK戦勝利で決勝進出を決めた。GK鈴木彩艶(24=アストンビラ)がエクアドルの3人目のキッカーの一本をストップし、日本側は上田綺世、鎌田大地、伊藤洋輝、相馬勇紀、前田大然の5人全員が成功した。試合には65,012人の観客が集まった。ゲキサカの報道による。

日本(FIFAランキング17位)にとって、PK戦は2022年カタールW杯決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦以来。PK戦での勝利は2011年アジア杯準決勝の韓国戦以来、実に15年ぶりとなった。この結果により、日本は2026年10月5日(月)にMUFG国立(国立競技場)で行われる決勝でニュージーランド代表(FIFAランキング86位)と対戦することが決まった。

5W:いつ、どこで、誰が、何を、なぜ

試合は2026年10月1日(木)19時10分、神奈川県横浜市の日産スタジアムでキックオフした。対戦相手のエクアドル代表は2026年W杯本大会に出場した南米の強豪で、アルゼンチンの名将マルセロ・ガジャルド監督が指揮を執る。この勝利で日本は南米勢との対戦で3連勝を記録したとゲキサカは伝えている。試合の重要性は、キリンカップサッカー2026の決勝進出権を懸けた準決勝であったことに加え、W杯本大会で32強入りを果たしたエクアドルを相手にした真剣勝負だったことにある。

森保一監督(58)は試合前日の9月30日、日産スタジアムで記者会見を行い、GK鈴木彩艶の先発起用を明言していた。「明日の試合は、この練習と試合までに何もなければ、先発起用しようかなと思っています」と説明し、アストンビラでプレーする鈴木について「デビュー戦から落ち着いたパフォーマンスをしている」「相手の攻撃を止めるという部分も、攻撃の起点になるという部分も、チームにもうすでに絶大な信頼を得ている」と称賛したと日刊スポーツが報じている。

90分は無得点、拮抗した攻防が続く

試合は規定の90分間、両チームともにゴールを割ることができず0-0で終了した。ゲキサカによれば、森保監督は試合後「本当に良い相手でW杯基準で今日の試合をできた」と振り返り、エクアドルの実力を認めつつ自軍の出来にも一定の評価を示した。一方のガジャルド監督も試合後「日本に対して合格な試合ができた」とコメントしたと報じられている。

この試合には5大リーグ所属のW杯出場組を含む欧州組が多数起用された。先発メンバーには鈴木彩艶(アストンビラ)、久保建英、鈴木唯人らが名を連ね、横浜F・マリノス所属で今季J1リーグで得点を重ねているFW谷村海那がスタメンに抜擢された。谷村はW杯優勝経験のある選手やビッグクラブ所属の面々と対峙する舞台でプレーし、試合後には「できないところだらけで悔しい1試合」と自身の課題を率直に語ったとゲキサカは伝えている。JFL出身という異色の経歴を持つ谷村にとって、欧州の強豪相手に真剣勝負を経験したことは大きな意味を持つとみられる。

PK戦の全貌:鈴木彩艶が止めた一本

決着はPK戦に持ち込まれた。日本側のキッカーは上田綺世、鎌田大地、伊藤洋輝、相馬勇紀、前田大然の5人で、全員が成功。エクアドル側は4人が成功させたものの、3人目のキッカーの一本を鈴木彩艶がストップし、日本が5-4で勝利を収めた。

勝利の5人目のキッカーを務めたFW前田大然(イプスウィッチ)は試合後、「僕は駆け引きとかできないんで」と語り、高めに強烈なシュートを突き刺したことを明かしたとゲキサカは報じている。前田はプレミアリーグのイプスウィッチ・タウンに所属しており、国内外で評価を高めている選手の一人だ。

一方、PK戦で7番手指名を受けていたFW塩貝健人は、試合後に森保監督へ直接「俺PK下手そうですか」と尋ねる一幕があったことがゲキサカの報道で明らかになっている。実際には5人のキッカーで決着したため、塩貝の出番は訪れなかった。また、途中出場でシャドー、ボランチ、アンカーの複数ポジションを担い、さらにPKも成功させた鎌田大地(クリスタル・パレス)は、南米勢への3連勝を踏まえ「慢心せずにやっていきたい」と気を引き締めるコメントを残した。

鈴木彩艶「皆さんが後押ししてくれた」

最大の殊勲者となったGK鈴木彩艶は、65,012人を数えた満員の日産スタジアムの後押しを受けてPKストップに成功したとし、試合後「皆さんが後押ししてくれた」と観客への感謝を口にしたとゲキサカは伝えている。鈴木は今回のストップについて「まず最低限」の一本だったと振り返りつつ、日頃からのPK想定練習が実を結んだとし、「アジア杯でも活きてくる」と先を見据えるコメントも残した。

森保監督は、PKキッカー5人全員が成功したことについて、中村俊輔コーチが選手に送った「選手に自信を持たせるアドバイス」に感謝の意を示したとゲキサカは報じている。鈴木の起用を巡っては、森保監督が前日会見で「また明日の試合が終わってから最終的に決めたい」と、5日の決勝も含めたゴールキーパー起用について慎重な言い回しをしていたこともサッカーキングが報じている。

満員の夜のサッカースタジアムでゴールキーパーがダイビングセーブを見せる様子

右WB鈴木淳之介、初担当でも「問題はない」

この試合では、日本代表で初めて右ウイングバック(WB)を担当した鈴木淳之介も先発メンバーに名を連ねた。鈴木は試合後、「チームでずっと右サイドをやっているので問題はない」と、新しい役割への適応力の高さを語ったとゲキサカは伝えている。森保監督はこの試合でメンバーを大きく入れ替え、直前のウルグアイ戦に先発したメンバーに加え、上田綺世や伊東純也ら2試合連続で途中出場から結果を残していた選手たちを先発させる構成を取ったとサッカーキングは報じている。

チームキャプテンを務める堂安律は、この試合をベンチから見守った。キャプテンマークを巻いた5試合すべてで勝利しているものの、堂安は「ブラジル戦、キャプテンマーク巻いて負けてるんで」と、自身が向き合う使命について謙虚な姿勢を示したとゲキサカは報じている。PK戦についても堂安は「全選手、自信を持っていた」とチームの雰囲気を代弁し、5日の決勝に向けては「勝負にこだわって準備したい」と意気込みを語った。

なお、PK戦を控室で見守った久保建英は、自身が今回のキッカーに指名されなかったことについて「最近上手くなってるんで大丈夫です」とコメントしており、PKに対する苦手意識の払拭を印象づける発言として注目されたとゲキサカは報じている。

決勝の相手ニュージーランド、PK戦でパナマを撃破

FIFAランキング86位のニュージーランド代表は同日、もう一方の準決勝でパナマ代表とのPK戦を制し、キリンカップサッカー2026決勝への進出を決めている。ニュージーランドの指揮官は大観衆の前で日本と対戦したいとの意欲を示しつつ、自国のFIFAランキングについて「もっと上でいいのでは」と述べたとゲキサカは報じている。決勝は2026年10月5日(月)にMUFG国立(国立競技場)で行われる予定で、同日には準決勝で敗れた両チームによる3位決定戦も組まれている。

キリン杯2026 準決勝・決勝 日程

日程対戦結果・会場
2026年10月5日(月)日本 vs ニュージーランド(決勝)MUFG国立(国立競技場)
2026年10月5日(月)エクアドル vs パナマ(3位決定戦)MUFG国立(国立競技場)
2026年10月1日(木)日本 0-0(PK5-4)エクアドル日産スタジアム(観客65,012人)
2026年10月1日(木)ニュージーランド vs パナマ(PK戦で決着)国際競技場横浜

チームにとっての意味と今後の見通し

今回の勝利は、森保ジャパンにとって2026年W杯本大会後初めてとなる公式戦の大きな試金石となった。W杯本大会に出場した南米の強豪エクアドルを相手に、虎の子のPK戦を制したことは、チームの精神的な強さを示す結果といえる。CB陣の故障者が相次ぐ中で追加招集を行っていた森保ジャパンにとって、守備陣の再編が進む中でタイトな試合展開を乗り切った意義は大きい。

一方で、直近のベネズエラ戦でも大幅な入れ替えを行っていた森保監督は、今回のエクアドル戦でも先発を入れ替える選択をしており、来年に控えるアジア杯や将来を見据えた選手層の底上げを図っている様子がうかがえる。鈴木彩艶は今回の活躍を受けて「アジア杯でも活きてくる」と、今回の経験を今後の国際大会に結びつける発言をしている。

10月5日の決勝でニュージーランドと対戦する日本代表は、同大会での無敗のまま優勝を狙う。ニュージーランド側の指揮官が大観衆の中での対戦を望んでいると報じられている一方、日本側も国立競技場という大舞台でタイトル獲得を目指す構えだ。今回のPK戦勝利が、森保ジャパンの大会における勢いをさらに加速させるかどうかが注目される。

まとめ:今回の試合のポイント

  • 日本代表はエクアドル代表と0-0で90分を終え、PK戦を5-4で制した(2026年10月1日、日産スタジアム)。
  • GK鈴木彩艶がエクアドルの3人目のキッカーの一本をストップした。
  • 日本のPK戦勝利は2011年アジア杯準決勝の韓国戦以来15年ぶり。
  • 観客数は65,012人だった。
  • 日本は10月5日の決勝でニュージーランド代表と対戦する(MUFG国立)。
  • 横浜F・マリノスの谷村海那がスタメン出場、鈴木淳之介が初の右WBを担当した。

本記事の内容は、ゲキサカ、日刊スポーツ、サッカーキングの報道に基づいている。試合の詳細な記録はゲキサカの試合記録ページで確認できる。

Sources

Photo: Markus Unger from Vienna, Austria, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

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Kenji Sato, LifeBogger author

Kenji Sato

こんにちは!LifeBogger日本語版のライター、Kenji Satoです。サッカー選手の子供時代と半生を追いかけ、出自や家族、キャリア初期の歩みを調べています。スポットライトが当たるずっと前の物語こそ、その選手を最もよく語ってくれると考えています。

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