グリーズマン、オーランドシティで1G1Aの活躍——7分間の3失点危機からチームを救う

概要

グリーズマンが8月30日のMLSミネソタ戦で1ゴール1アシストを記録。7分間の3失点危機からオーランドシティを救う活躍。35歳の元アトレティコ主将が輝く。

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Reviewed by 山本拓也

フラ���ス代表のワールドカップ優勝者アントワーヌ・グリーズマン(35)が、8月30日(現地時間)にオーランドシティSCのユニフォームを着て1ゴール1アシストを記録し、わずか7分間で3失点を喫したチームを土壇場で救った。オーランドシティはミネソタ・ユナイテッドFCとの一戦で3-3のドローに終わり、グリーズマンはMLSデビューシーズンにおいて引き続き好調なパフォーマンスを維持している。

試合の経緯:7分間の3失点からの復活

オーランドシティはミネソタ・ユナイテッドとのアウェー戦で激しい展開を強いられた。試合中盤で7分間のうちに3失点を許すという崩壊ぶりを見せ、試合は絶望的な状況に陥った。しかし元アトレティコ・マドリーのスター選手グリーズマ��が1ゴール1アシストの活躍でチームを引き戻し、最終スコアは3-3のドロー。オーランドシティ公式サイトの試合レポートによれば、グリーズマンはここ数週間にわたってチームの中心選手として輝きを放っている。

ボール奪取からのカウンター攻撃でゴールを決めたグリーズマンは、さらにチームメイトへのアシストも記録した。試合後、ABCニュースの報道によれば、グリーズマンは「チームが困難な状況にある時こそ、選手として本当の力を発揮できる」と���べており、35歳のベテランとしての経験と精神力を示した。

グリーズマンのオーランドシティ移籍:MLSへの長年の夢を実現

グリーズマンがオーランドシティに加入することが発表されたのは2026年3月24日のことだった。アトレティコ・マドリーを自由移籍で退団し、MLSのセカンダリー移籍ウィンドウが開く2026年7月から正式に合流した。

ロイター通信によれば、グリーズマンは加入会見で「18歳の頃からMLSでプレーする夢を持っていた。まだ身体的にも精神的にも高いレベルでプレーできる状態でこのリーグに来られたことが嬉しい」と語った。アトレティコ・マドリーのクラブ史上最多得点記録保持者として旅立ったグリーズマンにとって、MLSは第二のキャリアの幕開けだった。

契約期間は2027-28シーズンまで、さらに2028-29シーズンへのオプション付きで結ばれている。移籍金は発生しない自由移籍だった。オーランドシティはMLS全体が注目するなかで欧州トップクラスのスター選手を獲得し、フロリダのクラブとしての知名度を一気に高めた。

アントワーヌ・グリーズマンの輝かしいキャリア遍歴

1991年3月21日生まれのグリーズマンは、フランスのマコンで育ち、若い頃にスペインのレアル・ソシエダに移籍してプロキャリアをスタートした。その後の16年間、スペインのトップリーグで活躍し、レアル・ソシエダ、アトレティコ・マドリー、FCバルセロナの3クラブを渡り歩いた。

フランス代表としては137試合に出場し44ゴールを記録しており、2018年のロシアワールドカップ優勝では大会の中心選手として活躍した。2018年大会では6ゴールを挙げ、ゴールデンブーツ争いでも上位に名を連ねた。

アトレティコ・マドリーとは深い絆で結ばれており、2014年から2019年、そして2021年から2026年の2度にわたってクラブに在籍。退団時にはクラブ史上最多得点記録保持者の称号を手にしており、スペイン・ラリーガではアトレティコで160ゴール、レアル・ソシエダで52ゴール、バルセロナで35ゴールを記録している。

クラブ在籍期間公式戦ゴール数
レアル・ソシエダ2009–201452
アトレティコ・マドリー(1期目)2014–2019133
FCバルセロナ2019–202135
アトレティコ・マドリー(2期目)2021–202627
オーランドシティSC(2026年〜)2026–現在進行中
フランス代表2014–現在44(137試合)

MLSデビューシーズンの統計:6試合で3ゴール2アシスト

2026年7月にMLSデビューを飾ったグリーズマンは、8月末時点でリーグ戦6試合に出場し、3ゴール2アシストを記録している(MLSオフィシャルデータによる)。これは35歳のベテランとして、MLS参入初年度にして非常に高い水準のパフォーマンスだ。

8月22日のリアル・ソルト・レイク戦では2ゴールを決めてオーランドの2-1逆転勝利を導き、「MLS今節最優秀選手賞(マッチデー22 Player of the Matchday)」を受賞。そして8月30日のミネソタ・ユナイテッド戦では7分間の3失点という危機的状況の中で1ゴール1アシストを記録し、チームを3-3のドローに持ち込んだ。

Antoine Griezmann celebrates goal for Orlando City SC in MLS 2026

メッシとの再会:MLS最大の話題

グリーズマンがMLSに参入したことで、もう一つの注目ポイントが生まれた。それは旧知のライオネル・メッシとの再会だ。グリーズマンとメッシはバルセロナ時代に1シーズン半にわたって共にプレーした経緯がある。ロイター通信によれば、グリーズマン自身もメッシとのMLS対決を楽しみにしていると語っており、「インテル・マイアミ戦は特別な対戦になる」と述べた。

メッシ率いるインテル・マイアミも今シーズン好調を維持しており、MLSは欧州サッカーのスター選手たちの競演の場として世界的な注目を集めている。日本でも様々なフットボール情報を通じてMLSの動向は広く追われるようになっている。

なぜ今MLSなのか:グリーズマンの決断の背景

グリーズマンがMLSを選んだ理由は単純な「引退前の余生」ではない。アトレティコ・マドリーのクラブ史上最多得点記録保持者として16年間のスペインでのキャリアに終止符を打ち、35歳で新たな挑戦を選んだ。

グリーズマン本人はロイター通信の取材に対して「MLSは世界でも成長著しいリーグだ。ここで自分の経験とスキルを活かし、若い選手たちとともに戦いたいと思った」と語った。オーランドシティは彼を獲得することで、フロリダをベースにしたクラブとしての存在感を一気に高め、スポンサー収益やチケット販売においても大きな効果を上げているとされる。

また、ガーディアン紙(The Guardian)の報道によれば、グリーズマンは米国でのライフスタイルや家族との時間も新天地選択の大きな理由の一つだったとされる。スポーツのみならず、フランス人ならではのライフスタイルをアメリカで楽しもうという姿勢も見え隠れする。

オーランドシティの戦術的役割:「10番」として攻撃を牽引

オーランドシティにおいてグリーズマンは主にセカンドトップ或いはトップ下の「10番的役割」でプレーしている。アトレティコ・マドリー時代のシメオネ監督の指導のもとで培った献身的な守備参加と、縦への鋭い飛び出しを組み合わせたプレースタイルはMLS級の対応力では難攻不落だ。

8月22日のリアル・ソルト・レイク戦でも、1点を追う状況から2ゴールを決めて逆転勝利を導いた事実は、グリーズマンが依然としてエリートレベルで勝負強さを発揮できることを証明した。そして今節の7分間3失点という崩壊からの1G1Aでの奮闘も、チームの精神的支柱としての存在感を示している。

日本代表選手との接点:グリーズマンとJリーグの縁

グリーズマンの活躍はMLS全体の注目度向上につながっており、Jリーグ勢にとっても重要な参考事例となっている。日本からMLSへの選手流出も徐々に増えており、オーランドシティのような中堅クラブが世界的スターを獲得することで日本市場においてもリーグの魅力が高まっている。

また、欧州への選手移籍では伊藤敦樹のボルトン移籍堂安律のアル・イティハド移籍報道など、日本人選手の海外進出が続いており、グリーズマンのMLSでの活躍は日本の若手選手にとっても「欧州以外での挑戦」という選択肢の魅力を再認識させるものだ。

今後の展望:MLSプレーオフへの期待とフランス代表の去就

MLSのイースタン・カンファレンスにおいてオーランドシティは現在プレーオフ圏内での戦いを続けており、グリーズマンの加入効果は明らかだ。シーズン終盤に向けてチームはプレーオフ出場を目指し、グリーズマンがその牽引役になることが期待されている。

フランス代表については、グリーズマンはMLSへの移籍後も代表活動を継続する姿勢を示しているが、2026年夏の北中米ワールドカップを終えた後の代表引退の可能性についても一部メディアが報じており、今後の動向が注目される。いずれにせよ、35歳になっても世界トップレベルでのパフォーマンスを発揮し続けるグリーズマンの姿は、サッカー界に対してコンディション管理と経験の重要性を改めて示している。

7分間で3点を奪われながらも1G1Aで救ったミネソタ戦のパフォーマンスは、グリーズマンが単なる「名声だけのMLS参入」ではないことを証明した。シーズン残り数週間、オーランドシティのプレーオフ争いとグリーズマンの個人成績から目が離せない。

Sources

Photo: Антон Зайцев, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

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Kenji Sato, LifeBogger author

Kenji Sato

こんにちは!LifeBogger日本語版のライター、Kenji Satoです。サッカー選手の子供時代と半生を追いかけ、出自や家族、キャリア初期の歩みを調べています。スポットライトが当たるずっと前の物語こそ、その選手を最もよく語ってくれると考えています。

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